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2012年11月8日木曜日

Grouponの欠点を研究し尽くし, 満を持して登場したOffersBy.me–お店を虐待しないサービスが登場!


Tech Churchさんの記事でGrouponに代わる新しいクーポンサービスが登場したという記事が出ていましたので引用させていただきました。

まだ日本ではサービスはありませんが数年前に起こった共同購入クーポンサイト立ち上げラッシュんの時のように盛り上がりを見せるのでしょうか?

以下引用
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obm5
Adam Goldbergは、事前に研究と調査をたっぷりとやってから、この春OffersBy.meを立ち上げた。かつてOracleやGoogleの社員だったこの起業家はClearSaleingの協同ファウンダだが、広告の効果分析について経験と知識があり、OffersBy.meにもそれが生かされている。OffersBy.meは今日(米国時間11/5)から一般公開となり、本誌にもそのお知らせが届いた。
ぼくは、一個人として、Grouponのようないわゆるクーポンサイトにあまり関心がない…そもそも、あんなのは面倒くさいのだ。しかしそんなぼくが、Adamの今度のスタートアップのコンセプトには惹かれてしまった。
OffersBy.meのどこに、心惹かれたのか? 物やサービスのディスカウントを提供する、今やありれたWebサイトじゃないか。今現在のサービス提供エリアは同社のあるオハイオ州コロンバスだけだが(拡張計画はある)、GrouponLivingSocialのような巨大怪獣とは一味も二味も違うクールな機能があるのだ。
消費者がその日のバーゲンをランダムに受け取ったり、大量のバーゲン企画の中を自分で検索するのではなくて、OffersBy.meでは顧客が、どんなもの(物やサービス)をいくらぐらいで欲しいかを伝えておく 。すると、その条件に合った売り出しが出現したときに、教えてくれる。これは、かなりのグッドアイデアだ。
Goldbergは、Grouponなど、これまでのオンラインクーポンサービスの欠点を研究し尽くして、そこからOffersBy.me〔直訳: “私が指定するオファー”〕を生み落としたのだ。
彼らの欠点とは何か? Goldbergの研究によると:
  • Grouponは雑である、精度がない。Grouponの絨毯爆撃的なやり方は、コロンバスだけでも毎日40万通のメールを送っている。その回収率は1/1000だ。
  • Grouponの半額割引き、Grouponが25%取る、という画一的なやり方では、店の取り分は概略25%しかない。
  • お店の取り分がわずか25%なので、店は量(回数)で稼がなければならないが、そのスケジュールや時間帯を自分で決められない(たとえば閑散時を割引き提供の時間帯に指定したいが、それができない)。
  • オファーの提供ページのビジュアルがお店によってはイメージを害する。
そこでGrouponは、消費者には良くてもお店には良いとはかぎらない。OffersBy.meは、どちらにも良い状況を作りだすことによって、上記の問題の多くを解消しようとする
  • 精度 –  クーポンサービスがオファーを盲目的にブロードキャストするのではなく、OffersBy.meではユーザが自分の購入意図をブロードキャストする(GoldbergはDoc Searlsを引用している)〔とくに彼のThe Cluetrain Manifesto〕。ユーザは、関心のあるオファーの種類と自分が払える額を入力する。とても簡単だ。Grouponがやってないことが、不思議なくらいだ。
  • 経済 - OffersBy.meは当面、利用するだけなら無料、回収が生じたら10%を取る。たとえば50ドルのオファーに対して実際に消費者がそのほかプラスして75ドルを払っても、OffersBy.meの取り分は50ドル×10%=5ドルだから、実質マージンは6.6%だ。
  • コントロール – 時間帯や場所は完全にお店がコントロールできる。たとえば、△△△駅前店だけに限定してもよいし、ひまな時間帯に限ってもよい。
  • ブランドイメージ – 消費者の側が希望価格を設定するのだから、“ブランドの安売り”というイメージはなくなり、オファーはあくまでも客とお店が納得づくの、一定の“枠内”での取引となる。そのほかの高級品の価格やイメージを汚さない。
  • 分析 – システムにはお店のための分析が組み込まれている。だからオファーの実績が、あとで分かる。
ちょっとしたハードルは、ユーザはOffersBy.meの会員にならないとオファーが分からないことだ。サインアップは短時間でできるし、Facebook Connectも利用できるが、入力する情報はGrouponの場合より多い。
また入力の項目に[必須]の注記はないけど、一部の項目の入力をさぼると、会員登録ができない。この点は至急、サインインページの仕様を変えるべきだ。でないと、途方に暮れるユーザも多いだろう。でもいったんログインできたら、あとは分かりやすくて簡単だ。
またクーポンとその利用は、携帯の上でしかできない。サインアップはデスクトップでもできるが、実際にお店を利用するには携帯が必要だ。なお、クーポン利用のアプリは位置対応なので、特定店だけの企画は、そのお店へ行かないと利用できない。
このサービスなら、面倒くさがり屋のぼくでも使えそうだし、お店が犠牲にならないのも良い。しかも、消費者が犠牲になることもない。つまりGoldbergは、店とお客がwin/winの関係になれるサービスを考え、その実現に成功したのだ。
地元でまず成功して、全国展開できることを心から祈りたい。このやり方ならお店も乗りやすいし、Grouponにつきもののホラーストーリー(これやらこれ)も避けられるだろう。
モバイルのアプリはiTunesのここで。
下のビデオは、OffersBy.meのチームが作ったチュートリアルだ。サービスの使い方(お店と消費者と両方)の説明も、ぼくのこの記事よりは分かりやすいだろう。その中には、苦情処理のやり方もある。

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